2024ふくいユネスコフォーラムin越前市~ユネスコ創造都市をめざして~
令和6年10月13日、越前市の市民プラザたけふにて2022ふくいユネスコフォーラムが開催されました。越前市は、県内の自治体で唯一「創造都市ネットワーク日本」に参加しており、令和7年の「ユネスコ創造都市ネットワーク」への加盟を目指し、様々な取り組みを進められています。フォーラムではまず、山田賢一市長から基調講演として越前市の様々な取り組みを紹介いただきました。ユネスコ創造都市ネットワークで7つの「創造産業分野」を設定し、越前市では『伝統工芸品(クラフト)』を活かした地域のアピールを進めています。越前市には福井県内で登録されている7つの伝統工芸品のうち、「越前和紙」「越前打刃物」「越前箪笥」の3つが集積しており、まさに『クラフト』を中心とした文化が息づく街であると再確認できました。講演の中では「越前和紙」のユネスコ無形文化遺産への追加登録のお話や、「越前打刃物」と鉄の文化、「越前箪笥」と奈良・法隆寺の関係など、他の地域にも広く関係のあった越前市の歴史をご紹介いただきました。令和6年のNHK大河ドラマの舞台としても話題になっている越前市ですが、ドラマの舞台の平安時代だけでなくさらに長い歴史を伝えてきていることが実感できた貴重な講演でした。
報告発表として、越前和紙工業協同組合の五十嵐理事長から「越前生漉き鹿の子紙保存会」の取り組み、越前打刃物産地協同組合連合会の吉村事務局長から「越前打刃物保存会」の取り組みが紹介されました。伝承者の育成に関することや、原材料・用具確保のご苦労など興味深いお話を聞くことができました。
その後には越前市の取り組みとして「ふるさと越前市発信学習事業」の紹介がありました。「ふるさと探検隊」「みんなに伝えたい!ふるさとのお宝コンテスト」「私のすきな越前市!フォトコンテスト」などの事業を紹介いただき、昨年の事業として大虫小学校と国高小学校、北新庄小学校の皆さんによる発表の様子を動画でみせていただきました。元気な子どもたちが精一杯に地域の「宝」を調査し発表する様子からは、越前市の将来を担う次の世代にも歴史と文化を大切にしてきた越前市の「こころ」が伝わっているのだと感じることができました。