2017.12.16実施 「2017ふくいユネスコフォーラム」開催!
テーマ:わたしたちの持続可能な社会づくり
7回を数える「ふくいユネスコフォーラム」は、今年は、「わたしたちの持続可能な社会づくり」をテーマに、アオッサ601研修室にて開催した。
■先ずは、報告として、「高校生カンボジアスタディツアーに参加して」と題し、全国からの応募より、みごと選ばれ参加した福井南高等学校の守屋佑香さんに現地での体験を話してもらった。世界遺産はもとより、名所旧跡・街並み・生活居住など見学し、現地の人の説明に感じ入り、同じような年代の子供達と交流を持つことによって、参加の意義、また、自分のこれからのこと(進路方向・生きる意味)を真剣に考える機会がもてたとの発表があった。
■次に、事例発表①として、「アートマイルで世界に発信~チュラロンコン大学附属小学校(タイ)との協働学習~」を坂井市立鳴鹿小学校教諭の細川桂子先生より発表頂いた。交流するに当たり、先ず鳴鹿小学校の子供達の毎日の学校生活をビデオレターする。先方のタイの子供達からも同じようにビデオで近況報告を受けお互いの情報交換をした。さらに時差2時間を埋めるべく、スカイプを利用して、言葉の壁を乗り越え、英語で自己紹介や毎日の出来事を話す。そして、大きな紙に半分絵を描いて先方に送り、残りの半分に絵を描き上げてもらって送り返してもらった。戻ってきた時の感動は、子供達のキラキラした目と大きな歓声がそれを表す。
習慣の違い、生活の違い、国の違いはあっても、心と心がふれあい通じ合い、お互いを理解しようとする思いは、まさにユネスコ精神そのものだと思った。
■最後に、事例発表②として、「越前東郷のまちづくりについて」を東郷ふるさとおこし協議会会長の平本秀信さんと、ふくいPR隊@東郷研究会会長の佐々木教幸さんより、発表を頂いた。目的は、東郷というまちをより多くの人達に知ってもらうこと。また、そこに住む人達には、東郷を誇りに思い、良いかたちで次代に継承していくことを住民義務として感じてほしい。そのために、他所より来訪頂き、体感してもらうための事業・手法を真剣に考えたとのこと。市や県などの助成金は、有意義に活用させて頂いた。古民家自然食品店開店やトイレの設置、町歩きツアー開催等の運営費の一部に充てた。結果、祭り事業、先進地視察、町歩きガイド(語り部)の教育、川掃除等のボランティア活動が具体化・定着化した。今後の課題として、インバウンド→微住、農家民泊→教育旅行、ボランティア→経営、Iターン→Uターン等、ステップアップを狙う。
◆表彰伝達式「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの絵画展」
日本ユネスコ協会連盟賞・福井テレビ賞・ふくいユネスコ協会賞など、受賞した子供たちに表彰状を手渡した。
参加者は、80名を超え、それぞれの発表を真剣に聞いた。今の子供達の学校教育の在り方に感動・共感し、未来へ着実に進む子供達にエールを送った。また、町や地域に誇りを持ち、熱意で頑張っておられる方々の心意気に触れ、温かい気持ちになった。