2017.11.11実施 身近な宝の道を歩いてみよう!
2017/11/11実施 身近な宝の道を歩いてみよう!
~集落再生の勝山市小原地区と白山平泉寺~
今年は、「集落再生の勝山市小原地区と白山平泉寺」を検証。14名の参加者は、8時30分に福井市を出発。
一行は、まず勝山市北谷町の小原地区を目指した。国道157号線~白峰に向かう途中の北谷トンネルを抜けるとすぐに右へ急カーブ、細い山道をゆっくり上ると小原集落が見えてきた。
バスを降り、中村保之会員から小原地区の概要を聞いてのち各自散策。現在、一件のみがここで生活、家の中に上がらせて頂き、家主に話を聞いた。
平成18年からの集落再生事業開始と同時に、福井工大の吉田純一教授が中心となって「小原ECOプロジェクト」が発足。家屋の修復やイベントが開催されるようになったとのこと。平成28年、総務省の「ふるさとづくり大賞(内閣総理大臣賞)」を受賞してからは報道陣が取材に入るようになり、また、修復した家屋に宿泊可能になってからは、原風景の美しさと都会では聞くことができない川の流れ音や風の音、野鳥たちのさえずりを聞きに他県から訪れるようになったそうだ。
私が幼少の頃に走り回っていた風景が蘇ってきた。懐かしい。このままの姿で残ってほしい集落だ。
次に向かったのは、かつやま恐竜渓谷(勝山市北谷町杉山)。ここは、中生代の手取層群赤岩亜層群で、昭和57年に北谷でワニの全身骨格、また、昭和63年に小型肉食恐竜の歯が発見されたのをきっかけに、平成元年より本格的に発掘調査が開始された。
発掘された化石は、平成12年オープンの県立恐竜博物館に展示保管され、全国、いや万国の研究者から注目を浴びているが、すべてはこの発掘現場からの出土成果だ。
一行は、県立恐竜博物館敷地内の休憩施設で、昼食をとった後、白山平泉寺に向かった。
白山平泉寺歴史探遊館「まほろば」で、まず平泉寺の概要を映像・音声で学び、ボランティアガイドの加藤さんの説明を聞きながら、現地を散策。
修行で越知山に入山された僧・泰澄が、日本三霊山のひとつといわれる白山の女神の手招きにより、修行に登ろうとして開いたのが平泉寺(717年)だったという。戦国時代には、広大な地に六千の坊院が建ち並び、1574年に一向一揆の攻撃で全山焼失、1583年顕海僧正が再興したとされる白山平泉寺は、苔の美しい名所でもある。
「白山平泉寺」・・・歴史の深さ重みを私たちに語りかけてきた。
雨の一日でしたが、散策しているときには雨も上がり、内容の濃いとても充実した一日でした。記:東