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2014.10.11 地域遺産スタディツアー日記

第10回特別企画「身近な宝の道を歩いてみよう!」

若狭で見つけた和食の原点と自然の不思議と美しさ

 

10月11日(土) 8時にバスで福井を出発

 

・北陸自動車道~7月20日に全線開通した舞鶴若狭道の三方五湖SAで、美しい三方五湖を見る。以前に見た湖面とはどこか違うのだが・・・あっ、水面がたくさんの浮草で覆われている! 湖たちよ、大丈夫?

 

・福井県海浜自然センター(マリンパーク)
若狭のうみ(海・湖)の不思議や美しさ、魅力ある生き物達をガイドさんのお話を聞きながら楽しく館内を見学。・・・と、あるコーナーに目が行く。
「これは何だ?!」海岸に漂着したものや海中に漂流している危険なモノ・物・もの。
ペットボトル、お菓子の袋、ビン、おやっ?煙草、ライター?・・・えっ?注射器、点滴の容器?? 何だこりゃ。
美しい海や湖には不必要なもの、どうにかしなきゃ。


・水月瑚を目の前にした湖上館パムコへ、若狭名産へしこのお話を聞きに行った。
今は息子さんの代に譲った民宿の元女将 田辺君枝さんは、地元特産へしこの生産に精を出すようになって十数年になるそうだ。美味しいへしこを作りたくて試行錯誤。
へしこの作り方や歴史、由来を聞き、はぁ~納得。今では、小人数の家族のために、1本漬けを半身売りや1/4本売りにして好評を得ているそうだ。梅干しの生産にも余念がない。作業場を見せてもらった。すでに圧されているへしこ樽が作った順に所狭しと並んでいた。ちょうど梅干しも干してあって、一粒一粒丁寧に並べて干してあったのが印象的だった。

 

・待望のお昼は、近くの水月湖が見えるレストランで新鮮な魚の刺身定食。地元の食材を使った煮物や炒め物や焼いたへしこも付いていて、みんな満足。

 

・レインボーラインを走り、梅丈ケ岳のリフトに乗って頂上へ。わぁ~気持ちいい。三方五湖の全景が素晴らしい。カワラケに願い事を書いて円盤投げ・・・う~ん、上手く飛ばない。・・・てことは願い事も叶わない?

 

・若狭三方縄文博物館へ
芝張りのドーム型の建物の中は縄文時代。学芸員さんのお話を聞きながら見学。
縄文土器や石器など発掘遺物がテーマ・コーナーごとに展示されていた。細長い丸木舟は、ガラス板の下に発掘した時と同じ状態で展示。こんなにバランスの悪そうな細長い舟がちゃんと進むのだろうか。実際に乗った人達の体験画像が映し出されていた。
そして、今回は特に年縞を勉強した。毎年、水月湖底が地殻変動で0.7mm下がるそうだ。しかし、土砂やプランクトンの堆積で0.7mm積もるので+-0、その時にできる年輪のような層が年縞。7万年間にわたって様々な地球環境の歴史を刻み続けた世界的奇跡堆積物が、ここ若狭三方五湖の水月湖にあったのだ。2012年の国際会議で地質学的年代の世界標準となった。
すばらしい自然の奇跡!

 

・最終見学地縄文博物館にサヨナラして、バスに乗り若狭を後にした。

 

 

◎今回は台風19号の心配もよそに、秋晴れのお天気に恵まれたツアーで、日頃の精進だと参加者誰もが思った素晴らしい地域遺産スタディツアーでした。

2014.10.14記(T.A)

 



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