家庭・地域・NPO団体・企業・学校・マスコミ・行政等、どんな組織の中にあっても、地球の存続につながる・人間の本来の価値につながるような活動・教育をすすめ、それを未来永劫にわたり持続していける社会のシステム作りをすること。それが持続発展教育(ESD:Education for Sustainable Development)です。
例
- 地域
- 公民館活動
- 企業
- メセナ的な社会貢献活動・地球環境に優しいビジネスを推進する
- NPO団体
- 実践している活動を継続しアピールする
- 学校
- ユネスコスクールになる
- マスコミ
- ESD活動をする団体を取材する、NIEの推進
- 行政
- 上記を応援しこのような活動団体を認定発表を積極的に助成する
福井県の活動団体(ふくいユネスコ協会との共働活動を通じて)
- 行政
- 福井県生涯学習課、福井市生涯学習課
- 大学
- 福井大学国際地域学部
- 学校
- 福井県下ユネスコスクール16校
- マスコミ
- 福井新聞、福井テレビ等
- 任意団体
- ◎水辺と生き物を守る農家と市民の会 (水辺の会)、
◎NPO法人ウエットランド中池見
(◎は、日本ユネスコ協会連盟の未来遺産に認定されている)
2016年3月現在
目標
- 持続可能な発展のために求められる原則、価値観及び行動が、あらゆる教育や学びの場に取り込まれること
- 全ての人が質の高い教育の恩恵を享受すること
- 環境、経済、社会の面において持続可能な将来が実現できるような価値観と行動の変革をもたらすこと
基本的な考え方
- ESDは、持続可能な社会作りのための担い手作りです
ESDの実施には、特に次の二つの観点が必要です
-人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと
-他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、「関わり」、「つながり」を尊重できる個人を育むこと - 環境教育、国際理解教育、基礎教育、人権教育等の持続可能な発展に関わる諸問題に対応する個別分野の取組のみではなく、様々な分野を多様な方法を用いてつなげ、総合的に取り組むことが重要です
育みたい力
- 体系的な思考力(問題や現象の背景の理解、多面的・総合的なものの見方)
- 持続可能な発展に関する価値観(人間の尊重、多様性の尊重、非排他性、機会均等、環境の尊重等)を見出す力
- 代替案の思考力(批判力)
- 情報収集・分析能力
- コミュニケーション能力
学び方・教え方
- 「関心の喚起→理解の深化→参加する態度や問題解決能力の育成」を通じて「具体的な行動」を促すという一連の流れの中に位置付けること
- 単に知識・技能の習得や活用にとどまらず、体験、体感を重視して、探求や実践を重視する参加型アプローチとすること
- 活動の場で学習者の自発的な行動を上手に引き出すこと
我が国が優先的に取り組むべき課題
我が国の国内実施計画では、「我が国のESDについて、環境保全を中心とした課題を入り口として、環境、経済、社会の統合的な発展について取り組みつつ、開発途上国を含む世界規模の持続可能な発展につながる諸課題を視野に入れた取組を進めていく」とされています。